不登校の初期。幻覚・幻聴症状から6年生卒業式までの話


こんにちは。

今は落ち着いているハルですが、小学6年の不登校になり始めの頃は幻覚・幻聴があり、とてもおびえていました。

具体的には「影が見える」「影が怖い事を言っている」という症状です。

もちろん、私には一切見えていない事ですので、ハルの心が見せている幻覚だったと思います。

今日はその6年生3学期、ハルが不登校になった直後から卒業式までの話をしようと思います。

 


この記事は”「不登校になり始めが大事」でも気付けなかった自分 “の記事の続きです。

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幻覚症状の始まり

6年生の冬休み明けの始業式。

朝いつも通りに登校したハルは5分ほどで帰ってきました。

「影が見える!怖い」と言うのです。

一緒に行こうともう一度外に出て30mくらい歩いたところで、

「あそこにいる!!もう無理!」

と言って一歩も前へ進めなくなってしまいました。

始業式の後は土日で学校が休みでした。

月曜日になれば行けれるだろうと思っていました。

でも、ハルは玄関を開けようとすると、「影がいるから無理」と言って外へ出ることもできなくなってしまいました。

息子の幻覚の特徴

ハルから聞いた幻覚症状の特徴は次の通りです

  • 黒い影
  • 決まった形はないが見られている感じがする
  • じっとしている
  • 所々にいる

特にはハルに近づいて来るとかはなく、ただ色んな所に影が見えてハルの方をじっと見ているそうです。

最初は信じていませんでした。

でも、あまりにも怖がって言うようになったので、ハルには見えているんだと思いました。

 

行けれるところまで一緒に登校

外へ一歩も出れなくなってしまったハルを見て、車なら安心だから行けれるところまで行こうと連れ出しました。

学校まで半分の距離に来たところで、ハルの表情が一変しました。

「もう無理!怖いから帰って!!早く!!」

毎日少しずつ距離を伸ばしていき、1週間ほどで学校の校門を入ることができました。

ここでようやく担任の先生とあいさつだけして帰るという事ができるようになったのです。

まだまだ影は見えるようでしたが、以前よりは大丈夫だと言うようになります。

 

雪が降って積もった日の出来事

そんな中、雪が積もって車が使えない時がありました。

「せっかくだから散歩しない?」

ハルを説得して、学校の職員室をゴールにして目標を立てました。

歩いていると、影がそこにいるとハルが教えてくれます。そのたびに雪玉を投げつけ、一緒に退治しながら学校へ行きました。

雪玉を投げると影はいなくなるようです。

無事に学校の職員室まで行くことができ、先生とあいさつをしてその日は帰りました。

帰りも、何度も影を見つけて退治しながら帰ります。

いつの間にかハルの表情は明るくなりました。

次の日からは職員室まで行けれるようになりました。

 

幻覚退治

それでも、影は消えませんでした。

今までは外だけにいた影の存在でしたが、家の中で見えるようになったのです。

布団をかぶって出て来ないときは、「影がそこにいるから出れない」と言いました。

そんな時は、私が代わりに退治します。

見えないので退治のフリをしている状況ですが、私は本気で手を動かし、追い払います。

そうすると、影はいなくなりました。

 

幻聴も出てくる

しばらくして、ハルが影が何か言っていると訴えるようになりました。

その”何か”ははっきりと分からないようです。

”嫌なことを言われている”と言います。

幻聴も、影を退治すると聞こえなくなりました。

 

幻覚と幻聴がなくなったきっかけ

私は毎日、ハルが影を見つけるたびに退治をしました。

「どこにいる?ここ?」

ハルに聞きながら、ハルが安心するまで続けました。

ある時、ハルが学校の校庭に巨大な影がいると教えてくれました。

あいつはヤバいと。

どうしたら退治できるのかを相談。

「きっと、ボスだね!」

と私が言うと。

「ボスやばい。でかすぎ。」

笑いながらハルは言いました。

結局、ボス退治の仕方は見つからないままでした。

ちょうどマラソンシーズンで、通級に通っている子がたまたま校庭を走っていました。

一緒に走る?と誘われ、私も一緒に走ることに。

ハルはマラソンが得意なので、走れて楽しかったみたいです。

影は見えたけど、平気だったと教えてくれました。

その日以降、影のことを言う事が少なくなり、いつの間にか影について何も言わなくなりました。

 

卒業式の練習がはじまる

影の存在がなくなっても、未だにほとんど教室へは戻れていません。

職員室で先生とあいさつするだけで2月も終わろうとしていました。

3月には卒業式があるため、2月末から卒業式の練習が始まります。

ハルは、卒業式は絶対に出るといっています。

この練習に参加しなければ、皆と一緒に卒業式に参加することが難しいとカウンセラーの先生や通級の先生から言われていました。

ハルにも伝えます。

それでも、分かっているけど皆と一緒の練習に入って行けれない状態が続きました。

ある日、今日は練習行くから先生にクラスの子たちに先に伝えてほしいとハルが言いました。

これがきっかけで、体育館での練習に参加できるようになりました。

でも、毎回参加できるわけではなく、本番までに練習ができたのは3回くらいでした。

卒業式の前日も練習には参加はできませんでした。

 

卒業式の前日

明日の卒業式のことで先生と3パターンを想定して打ち合わせをしました。

  1. 教室に入れないけど間に合った場合
  2. 時間までに体育館に入れなかった場合
  3. 卒業証書の受け渡し方

 

教室には入れないけど間に合った場合

今まで教室に入れることがほとんどありませんでした。

覚えているだけで3学期は2回だけ教室に入れています。

入れない事の確率が高い為、皆が体育館に入るタイミングでハルも合流することになります。

 

時間までに体育館に入れなかった場合

そもそも時間に来れなかった場合や、学校に来たけど皆と合流することができなかった場合にどうするか話しました。

卒業式は6年生全員が入場したら扉は閉めてしまうので途中で入ることはできません。

そうなった時は、体育館の放送室で卒業式を窓越しで見学できるという事でした。

体育館の放送室には別扉から入ることができるので、人目に付くことはないそうです。

 

卒業証書の受け渡し方

卒業式に参加できなかったら、卒業証書は校長室で個別で授与となるそうです。

そのタイミングを相談しました。

ずっと待っているのも辛いからとの配慮で、皆が卒業式を終えて教室へ移動した後に校長室で授与してもらうことになりました。

 

卒業式本番

前日の夕方からハルは自分から卒業式の準備をしていました。

卒業式で着る中学校の学ランを、自分で着れるように練習すると言って着ていました。

当日の朝、ハルは嘘みたいに早く起きて準備をしていました。

そして登校の時間になると、普通に靴を履いて「いってきます」と言って登校しました。

教室に行き、卒業式も皆と同じように参加することができたのです。

皆と同じように参加できるとは思っていなかったので、本当にうれしかったです。

帰りは、友達と声をかける事もなく帰りました。すぐに帰りたそうだったので。

 

最後に

ハルの6年生の出来事は今でも事細かに覚えています。

カウンセラーの先生には卒業式が参加できたのと、できなかったのでは中学校になってからの生活が大きく変わってくると言われていました。

実際に、中学では入学式に出れました。でも、次の登校日は普通に行く事ができませんでした。

こう考えると、それぞれの行事はただの通過点で、数ある経験の一部なんだなって改めて思いました。

大きな行事はハルにとって刺激にはなります。

でも、自信につながる経験の数がもっともっと必要なんだと考えさせられました。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


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