不登校の初日と言うべき日なのか…。
初日とは思いたくない日。
そんな日でした。
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不登校の兆候はずっと前から始まっていた【長男の階段】
6年生3学期始業式
冬休みが終わり、長男の6年の3学期始業式。
以前の様に変わらず学校へ行けれるだろうと思っていた。
「明日の始業式は行くから」そう前日にハルは言って眠りました。
でも、ハルの朝の様子は明らかに違いました。
布団から出られません。
頑張って起きて、何とか支度をし、通学の時間に家を何とか出る事ができました。
私はほっとして家事の続きをしていたのですが、ハルは2,3分後に戻ってきました。
「影がいるから怖い」と。
最初は冗談を言っているのかと思っていました。
でも、ハルの表情や怯える様子を見ると、学校へ行きたくないから嘘をついているようには見えませんでした。
登校時間を過ぎ、学校へ行かなければいけない時間が迫っていました。
「ママも一緒に歩いていくから、一緒に行こう」
そう言ってハルを納得させ、家を出ました。
20mくらい歩いたところで、急にハルの足が止まりました。
民家の車庫の辺りに影が見えるというのです。
ハルの表情は強ばり、前を向くこともできません。
「あそこ影がいる。あそこから行けない。怖い。もう無理。」
当然、私が確認しに行きましたが、何もいませんでした。
何もいないよと言っても、怯えた表情は変わらず、逃げるように家へ帰りました。
家に帰った後のハルは、訳が分からない影の存在に怯えていました。
なぜ影が見るのか、ハルに何があったのか…。
私は訳が分からず、その日は何もいないよ。大丈夫しか言えませんでした。
始業式は欠席しました。
金曜日だという事もあり、土日でしっかり休ませればただの勘違いになるんじゃないか…。そう思うようにしました。
土日は昨日あった出来事が嘘のように、ハルは元気に家で過ごしました。
やっぱり、たまたまかもしれない。
月曜日はきっと大丈夫。
ハルも月曜日は行くと言っていました。
この日が不登校だと言える初日となることに、1か月経った頃ようやく気付きました。
当時は明日はきっと行けれる。
明後日は…
来週の月曜日は…
その繰り返しで、気づいたら1か月と言う日が経っていました。
あまりにも急な変化で、何が起こっているのか全く分かりませんでした。
この時に気付いておけたらよかったと思う事
今の状況が何でなのかとか、何で?と言う気持ちが強くて、ただ混乱していました。
「明日はきっと行けれるだろう」と。
これが不登校のはじまりなんて全く思いませんでした。
よく不登校の対処として、初めのうちの親の対応の仕方で今後長期化するかが決まる…。
なんて言われたりしますが、はっきり言って初日と言われる日に気付くことは難しいと思います。
もしかしたら?と言う気持ちはあっても、まさか我が子がと言う気持ちの方が強いからです。
誰もが、我が子が不登校になるなんて想像したくないんです。
また、学校へ数日欠席した後の事が気になり、どうにか学校へ行かせようとしてしまいます。
3日も健康な我が子が家にいる不安の方が大きいんです。
不登校の子を持つママさんから聞く言葉は、「まさかウチの子が…。」でした。
私もそうでした。
我が子が不登校になるかどうかなんて、まったく予想はできません。
ある日、急に。もしかして?
から始まります。
どう対応したらよかったのか?
ただ、ただ、我が子の存在を認める事。
あの時、もっと話を聞いてあげる事ができたらと今でも思います。
”聞き出す”と言うことではありません。
子供が話そうと言葉を出すまで待つ。
話してくれたことに対してアドバイスはしない。
アドバイスは親の理想なのです。何も子供には響きませんでした。
初日と言える日は、私はただ原因を知ろうと聞き出していました。
学校のどこが不安?
何か嫌なことがあった?
どうしたら行けれる?
明日は行けれそう?
この言葉をハルに聞いていた時はハルは布団から絶対に出てきませんでした。
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